コンサルの苦しい立ち上がり時期に、どうやって乗り越えるか?

エンジニアが戦コンで生き残る方法は?

コンサル業界における「立ち上がり」って何のこと?

 コンサルに関するネット検索をしていると、「立ち上がりが大変」という言葉が出てきます。

 僕も最初は、「まあ、慣れるまでの期間のことかな?」と思っていましたが、もう少し厳しめの現実があります

 たいていは、入社後直後に「試用期間」が設定されています。慣れないうちは、クライアントには費用を請求せず、会社持ちでOJTトレーニングという形であったり、余裕のあるPRJで実質上カウントされずに働く期間です。

 そこで一人前認定されることを「立ち上がり」と呼ぶケースが多いです。

立ち上がりってどれだけつらいの?

 かなりしんどいです。状況的に「会社のお荷物」の状態であり、そこで成長の傾向を見せられなければ、PRJへのアサインがなされなくなる、最終的には会社をさらなくてはならない、という状況に陥ります。

 その期間は、成長のために求められる以上に深夜まで働き、マネージャーからの評価に気を遣い、、、という形です。

 得てして、自分を責めてしまうことも多いです

立ち上がれないとき、どのように自分に向き合えばいいか?

 立ち上がり期間がまだ続いているために、自らのコンサルの適性に疑問を持たれたり、そこまでいかなくても漠然と不安を感じていたりする方も多いと思います。

 「こんなところでつまずいている自分は、いま何とか乗り越えたとしても、適正がないから結局続けられないんじゃないか」という疑問がでてきます。

 でも、個人的な意見として、「立ち上がりに苦労した人」というのは、立ち上がりがスムーズだった人には無い武器を持っている可能性が案外あると思っています。

 分かりやすいのは、「できない人の引っ掛かりポイントが分かる」というのはありますよね?それは、指導する立場になってからはむしろ強みとなると思います。なぜこんな見づらいPPTを作ってしまうのか、それを指摘してもなぜ直せないのか。すっと出来てしまった人にとっては、そこが理解できないためにそれこそ指導が「手探り」になりがちだろうと想像します。他方、自ら苦労してきた人にとっては、その思考回路が手に取るように分かる、あるいはそこまでいかなくても想像はできる。そういったことはあるように思います。

 立ち上がりに苦労した理由が「コンサル的な物事の捉え方・考え方に馴染めなかった」というのはよくある類型だと思いますが(私自身がそうでした)、それはそれ以外の思考回路を強力に使えることの裏返しでもあります。それはデザイン的な発想の頭の使い方かもしれないし、理系的なボトムアップの思考かもしれませんが、いずれにしてもその思考自体が劣っているわけではなく、場合によってはコンサル的な(多くの場合は「逆算的」「トップダウン的」「仮説的」等と表現される)思考よりも適している場合もあるでしょう。

コンサルファームにいる限りにおいて、コンサル的な思考は一定程度身に着ける必要がありますし、それは大変有用なものであることも疑いはありませんが、それとギアを切り替えることができるもう一つの思考回路を持てるのだとしたら、それは立派な強みだと思います。

立ち上がり期間をどうやって乗り切るか?

 色々と書きましたが、最後に身も蓋も無い話をすると、立ち上がりの速さというのは結局PJネイチャー・メンバーとの相性次第という側面も相当強いと思います。他責思考を推奨するわけではないですが、あまり深く考えず、次のPJなら/メンバーとならうまくいくかな、と楽観的に見ておくのもあるいは大事かもしれません。

 一緒に頑張っていきたいですね。

 

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