コンサルタントとしてのキャリアに興味がある方々にとって、転職は一つの大きな決断です。エージェントやコンサルタント自身は「コンサルで圧倒的成長、市場価値が急増する」といった魅力的な声を届ける一方で、「ただのパワポ屋さん」「すぐにクビになった」「転職して後悔した」といったネガティブな声も少なくありません。今回は、実際にコンサル業界で数年働いた私自身の経験から、そのリスクとリターンについて考えてみたいと思います。
コンサル転職のリスク
まず最初に、コンサル業界で働くリスクについてお話しします。コンサルタントとして働くと、思いのほか早い段階で「クビ」のリスクを感じることがあります。特に、未経験で入社した場合、1年以内にパフォーマンスが振るわなければ、厳しい結果が待っていることもあります。例えば、現職の係長級のパフォーマンスを出せない場合、立場が危うくなる可能性があるというイメージです。
さらに、長期的なキャリアプランが描きにくいという側面もあります。コンサルタントの仕事は、ジェネラリスト的な仕事であり、特定の分野に特化した専門的なスキルを身につける機会は限られています。そのため、転職先としてはファンドやベンチャー企業、大企業の企画職などが多いものの、これらの職種が本当に自分のキャリアに合っているのか、という部分で迷うことがあります。自分のキャリアをどこに持っていくのか、という明確なビジョンを持ちにくいということが多いです。
また、コンサルの仕事自体も、クライアントのコア事業に関わることは少なく、実際には副次的な業務が多いこともあります。たとえば、自動車メーカーがEV戦略や自動運転戦略を自社で集中して行っている一方で、コンサルが担当するのはEV化に伴う社内人員配置や中古車ビジネスへの影響など、比較的副次的な業務です。自分が本当にやりたい仕事や成し遂げたい事業に関わるチャンスが少ない点も、リスクの一つです。
コンサル転職のゲイン
次に、コンサル転職のメリットについて考えてみましょう。まず、給料と昇給スピードは他の業界と比較して圧倒的です。年収500〜700万円からスタートし、1〜3年のスパンで1000万円、1500万円、最終的には2000万円を目指すことができます。この昇給ペースは、他の業界ではなかなか実現できないレベルです。
また、市場価値も急激に上昇します。コンサルタントとして経営の専門的な知識を持ち、外部へのブランディングが成功しているため、エージェントからの連絡が頻繁に来ます。例えば、毎日1〜3通のエージェントからのオファーが届くというのも普通のことです。コンサルタントとしての実力や経験が、他業界に比べて非常に高く評価されるため、転職市場での価値が上がります。
コンサルが向いていない人は、大企業の出世ルートが確約されている人や、現在の業務に満足している人でしょう。コンサルタントの業務は、大企業のコア業務には関わることが少ないため、もし自分が「大企業で重要な仕事をしたい」「社内で出世したい」という意向があるのであれば、コンサル転職は向いていないかもしれません。
一方、コンサルに転職することで、短期間で年収を大きく上げるチャンスを手にすることができます。特に、現職において自分の成長が限界に感じるような場合、コンサルでのキャリアを積むことで、数年後に2000万円以上を目指せる可能性があります。この点では非常に合理的な選択肢と言えます。
また、コンサルタントとして働くと、非常にハードワークが求められるため、家庭の理解があるか、もしくは独身であることが望ましいです。働く時間が長くなることもあるため、この点はしっかりと考慮しておくべきです。
結論
コンサル業界への転職は、確かにリスクとゲインの両方が存在します。リスクとしては、短期間でのパフォーマンス評価が厳しく、長期的なキャリアビジョンを描きにくい点が挙げられます。一方で、給料や昇給スピード、市場価値の向上という点では大きなメリットがあります。もし、コンサルが自分に合っていないと感じても、多くの人が転職後に成功しており、海外勤務やベンチャー企業、ファンドなど、非常に魅力的なキャリアパスを歩んでいます。
エージェントのポジティブな話だけではなく、リスクをしっかりと認識したうえで挑戦することが重要です。それでも、コンサルタントとしての経験は非常に価値のあるものですので、ぜひチャレンジしてみてください。
コメント