戦略コンサルに対する入社前までのイメージ
戦略コンサルに入社する前、「大企業の経営層にプレゼンし、かれらの行く末を決めるアドバイスをしている」というイメージを持っていました。なぜなら、ウェブ上、説明会でそのように宣伝されているからです。
ただ、入社するまで、「、、、、ほんとにそんなこと可能なのか?」という疑問が払しょくできませんでした。
この記事では、実際に経験してみた結果を書いてみたいと思います。
戦略コンサルがアドバイスできる理由は?
結論から言うと、戦略コンサルがアドバイスできる領域は限られています。自動車メーカーに対して、「将来のEV戦略をどうすべきか?」をアドバイスする案件はかなり難しいです。
一方で、いくつかコンサルが得意とする分野があります。
クライアントが、専門外の領域に進出する際に、特定の業界に 80 点ほど詳しいコンサルにアドバイスをもらうため(例:商社が自動車修理ビジネス参入を計画する際に、自動車エキスパートのコンサルに聞きたい。当然自動車メーカーは教えてくれないが、金を払えばそこそこ詳しいコンサルから情報を得られる)
企業がたまにしか経験しない課題を解決する際に、複数の企業で経験豊富なコンサルに聞く(例:DD、コスト削減、組織改編 等)
5~10 年後の中計を立案する際に、他業界を含めたマクロ環境を横断で分析しているコンサルに話を聞きたい(例:今後 BEV が拡大する論調であるが、実際どれだけ拡大するかわからないとき、逆張りの意見を聞きたい)
彼らはマーケティングも生業とするゆえに、外部への見せ方もとてもうまい
コンサルは、マーケティングを一つの生業としていることもあり、そのあたりの言い方・見せ方がかなりうまいです。実態は、自分たちの得意な領域に絞って、うまくサービスを展開しているのが現実です。
なぜなら、クライアントの日本企業も超優秀な人材であふれているからです。
では、コンサルは不要なのか?
私は、そうは全く思いません。上記に記載したようなサービスに価値があると思いますし、何より優秀な大企業が高額なフィーを払っていることがその証拠だと思います。
大企業の躍進をコンサルが陰からささえ、また日本が躍進することを目指して、日々頑張りたいですね。
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